中学1年生が目黒学院中学・高等学校という新しい環境に身を置き、2ヵ月になろうとしています。桜から始まった周囲の目にとまる花も、いくつか種類を変え、時の流れを感じさせます。
この2か月間で彼らはいろいろなことを経験し、多くのことを学んでいます。先ずは学校生活での基本的な約束事を身につけ、授業ではそれぞれの教科の学習の決まりごとを学び、中学生徒会について知り、初めての生徒会選挙に参加しました。
楽しみだった校外授業で仲間との親睦を深め、勉強の成果を発揮する緊張の定期考査に挑みました。
現在は、中学1年生から高校3年生まで全校生徒を縦割りにし、赤組と青組に分かれて競い合う体育祭に向けて各種練習をしています。特に、伝統の色別対抗「目学ソーラン」は最も力を入れて練習する競技の一つとなっています。
平行して、生徒たちは人と人との関係についても学んでいるところです。新しい環境では、大人でも他の人との接し方や関係の深め方、距離感を見つけ落ち着くまで、少なからず時間と労力を要します。
あたかも満員電車に乗ってすぐの状況に似ています。乗り込んだ多くの人がモゾモゾと動きます。多少の押し合いや譲り合いを通して自分の場所を確保しようとします。それぞれが少しでも快適な落ち着ける自分の立ち位置を見つけるためです。
毎年大なり小なり、中学1年生から2年生にかけ、この「モゾモゾ期」があります。6ヵ年一貫コースを縦に眺めてみると、上級生たちはそのモゾモゾ期を乗り越え、すばらしいバランスのある関係性を保ち仲良く楽しい学校生活を送っています。
目黒学院での6年間で、生徒たちは確実にたくましく成長過程の階段を上がっていきます。